新居のこと

夫婦再生のために夫婦カウンセリングに来て頂いた、浜松市にお住まいの40代女性。
カウンセリングの中で、ふと気になった「結婚を考えた時の気持ちは?」から、このお話になりました。
了承を頂き掲載させて頂いております。
「結婚を考えた時の気持ち」の続きです。
新居は結婚式の数ヶ月に決まっていました。
マンションを買いまして。
これもまた、私の一存だった記憶があります。。。
どこまでも自分本位だった当時の私。。
新居に新しい家具を揃えることが、もう、本当に本当に楽しかったんですよ。
私は、「実家を出たかった」のだと思います。
自分の好きな家具を揃えてマンションに住みたかった、のだと思います。
なので、憧れていた赤いソファーを、当時好きだった雑貨屋さんで購入しました。もうそれだけで幸せでした。
そう。
そうなんです。
私はこの結婚には「私」しか登場してこないんです。
相手がいるのですが、確かにそこには存在しているのですが、私は相手のことを「見て」いなかったんです。
「人」とし見ていなかったんです。
結婚出来る「相手」
好きなソファーを置ける「家」
結婚した「私」
完全に妄想を形にしただけです。
そこに、心のある人間がいません。
そんな生活なので、長く続くはずはありませんよね。
結婚したにも関わらず、独身の時と同じように遊ぶ私。
家事はするものの、自分のペース。
「奥さん」であることを時々楽しむ。
でも、基本的には自由に過ごす。
相手があっての生活どころじゃありません。
一人で自由に暮らしているような生活でした。
そんな暮らしは生活でもなんでもなく、おままごとです。
数ヶ月経つと喧嘩ばかりの毎日です。
原因は私のわがままです。
こんな生活いやだ、思っていたのと違う、もう出て行く。
相手は相手で、アルコールに頼るようになります。
もう、破綻がチラチラ見え始めています。
感謝なんて言葉が存在しない空間でした。
そんなことを繰り返していてはもうだめだと思い、私は家を出ました。
もう無理だと思いました。
あんなに出たかった実家に、また戻ってきたのです。
この時初めて、実家のありがたみがわかりました。
ここで、感謝の気持ちが生まれたんですね。
感謝の気持ちに、気づいたという表現が近いかな。
周りの人達は何も変わっていなくて、ただ自分の環境が大きく変わったし気持ちも変わった。
それなのに、周りの人も変わっているかのように感じたのは初めてでした。